シンガポール・チャンギ空港からマリーナ・ベイ・サンズへの主な移動方法としてはタクシーやMRT(Mass Rapid Transit、高速大量輸送線)が一般的かと思います。ホテルからハイヤーを呼ぶという手段もありますが、それなりのお値段がします。バスなんかもありますが、今回はMRTでの移動手段をご紹介します。時間はタクシー30分くらいに対して小一時間かかりますがタクシーだとだいたいSG$30(約2,400円)くらいなのに対し、MRTだとSG$2.4となんと1/10以下。マリーナ・ベイ・サンズに宿泊するからそんな小銭気にしないという方はなんでもアリだと思いますが、ちょっとでも安くあげてコマ(=賭け銭)を増やしたいという方にはおススメです。
空港内では無料のWifiがあるのですが、一旦パスワードを入手する必要があるので何か下調べが必要であればまずはwifiマークのついた機械を探しましょう。
また空港からタクシーやMRTを利用する場合にはシンガポールドル(SG$1=約80円)が必要となりますので持っていなければ空港で両替しましょう。今回空港とカジノで両替しましたがほぼ同じレートでした。わざわざ市内の銀行まで出かけるつもりが無ければ空港で十分です。
チャンギ空港に到着したらまずはMRTのあるターミナルに移動します。ターミナルは1から4までありますがMRTの駅はターミナル2と3にありますので空港にある無料シャトルで移動します。
MRTの駅は地下にあるので基本的にエスカレーターをどんどん下に降りていくとたどりつきます。切符は自動販売機で買えますがあまり大きなお札しかないと使い勝手が悪いのでできればSG$5とかSG$2の紙幣を用意しましょう。両替したてで細かいのが無い場合は駅員さんに言えば両替してもらえますのでご安心を。切符は一日券などもありますが、そんなにMRTに乗る予定が無ければ普通に1回券を購入します。
自動販売機で行きたい駅を選ぶと料金が出てくるので紙幣を入れるだけですが、往復(Return Trip)でなく片道(Single Trip)を選ぶように注意しましょう。マリーナ・ベイ・サンズのある「Bay Front(ベイフロント)駅」まではSG$2.40です。これにSG$0.10の保証金をプラスして取られます。この保証金は3回MRTに乗ると帰ってきて6回乗るとさらにSG$0.10の割引が効くというシステムです。切符はいわゆる交通系ICカードの紙版みたいなのが出てくるので改札でタッチすると扉が空きます。


最初は地下から発車しますがほどなくして地上に出ます。一駅の間隔はだいたい3~5分でしょうか。乗車後は2駅先の「Tanah Merah(タナメラ)駅」で乗り換えます。この時両側の扉が空くので左側におりましょう。
「Tuas Link(トゥアスリンク)駅」行きに乗ったら4駅先の「Paya Lebar(パヤレバー)駅)」で乗り換えです。ここからCircle Line(サークルライン)という路線に乗り換えます。オレンジ色の表示を探しましょう。サークルライン(環状線)と言う割にはつながっていないのですが、将来的には繋がるんでしょうかね?
「Paya Lebar(パヤレバー)駅)」では「Marina bay(マリーナベイ)駅」行きに乗り換えますが注意点があります。終点が2箇所あり別の電車に乗った場合は途中の「Promenade(プロムナード)駅」でまた乗り換えが必要になります。「Dhoby Ghaut(ドビーゴート)駅」行きに乗った場合は乗り換えとなりますので、できれば「Marina bay(マリーナベイ)駅」行きに乗りましょう。ここで改めて注意なのは目的地はMarina bay Sandsホテルですが、降りる駅は「Bay Front(ベイフロント)駅」です。私はうっかり忘れてて終点の「Marina bay(マリーナベイ)駅」まで行ってしまい駅員さんに呆れられて戻れと言われました(^^;)。
「Bay Front(ベイフロント)駅」はマリーナ・ベイ・サンズのすぐ真下にある駅なので降りたらすぐにカジノやショッピングモールが並んでいます。地下からエスカレーターを上がって外に出ればホテルとご対面です。
地下鉄の駅はカジノ側にあるのでホテルへは地下道を通っていくか地上から横断歩道でも行けます。今回は初めてという事なのでちょっと奮発して高層階のハーバービューのお部屋を予約しました。1泊5万円弱というお値段はこれまでの人生で最高額です。
部屋のドアを開けるとスタンダードルームとしてはかなり広い間取りになっていてテンションが上がります。部屋では荷物を広げっぱなしにしたいのでこの間取りには大満足。
高層階だけあって景色もばっちり。対面には小さいながらも有名なマーライオン公園が見えました。
夜になるとシンガポールの夜景が輝きます。通常のお部屋よりちょっとお値段は張りますが、思いでの旅行や予算に余裕があればぜひまた泊まりたいですね。
というわけで概ね満足なお部屋だったのですが、とても残念な事がありました。ホテルのお部屋で重視するのがバスタブなのですが、なんとこのお部屋にはシャワーしか無い!これまでの最高額のホテルなのでまさかバスタブが無いなんて思ってもおらず確認していませんでした。慌てて電話するもデラックスルームにならあるけど追加料金払えとの事で断念。とっくに予算オーバーなのです。
さて宿泊者のみの特典として最大なのはおそらく世界でも一番有名なプールのうちに一つと思われる屋上57Fにある「インフィニティプール」への入場ではないでしょうか。お部屋の鍵がいるのでこればっかりは格安ホテルに泊まって雰囲気だけ味わうという事が許されません。
大変人気のあるプールなので時間帯によっては混み合いますから、おススメはお昼の12時ごろです。なぜかというとチェックアウトが11時でチェックインが15時の為、連泊しているお客しか基本的に来ないからです。時間がそれよりも遅くなるにつれアーリーチェックインのお客も増えてきます。
水は結構冷たくて一年中夏のシンガポールでも曇り空だとちょっと寒い。お日様で出てれば全く問題ではありませんが。水深も日本にあるようなプールに比べて欧米人向けを意識しているのか結構深めでお子様だとおぼれてしまいそう。大人同伴でないと入れないのは納得です。
おそらく誰もが不安になるのはプールの縁から落ちた人いないのかという疑問だと思います。高所恐怖症の気があるのでビビってましたが、近づいてみると結構幅のある溝があるので一安心。よっぽど無茶しなければ問題なさそうです。
プールは市内側を眺望できますが、反対側には港や植物園の景色も。
屋上にはプール以外の施設もあります。ジャグジーは肌寒い日や夜間などには有り難いですね。
プールに行くときの服装としては水着の方がほとんどですが、上にバスローブを着てる人が多くいました。足元はサンダルがよいようですが部屋のスリッパの方も若干。今回はサンダルを忘れたので靴で出かけたのですが、そんな奴は私だけでした...。タオルも部屋から持っていったのですが、プールで借りられるので入場の時に必要な部屋の鍵だけもっていけばOKです。
プールサイドではドリンクの他にも軽食も頼めます。
実は今回マリーナ・ベイ・サンズで革ジャンを忘れてきてしまったので数日後に英語でメッセージを送ったものの結局帰国しても返信は無し。超VIPの対応で手いっぱいなので気づいていながら無視されているのか、はたまた気づかないか対応できないくらいレベルが低いのかいずれにしてもソフト面はガッカリです。まあサンズという大陸系資本でハード面はゴージャスさをPRできていますが、ソフトの教育はサッパリといったところなんでしょうかね。